熟年夫婦の温泉旅日記

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

甲子温泉ブログ


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昨日入手の檜枝岐村の観光地図(下図)で、〇印のひのえまた旅館から「燧(ひうち)の湯」までの道順が示されています。他にも2つの公共の湯があるようですが、源泉が近くにある源泉掛け流しの「燧の湯」と教えてもらいました。尚、檜枝岐歌舞伎の舞台の場所も示されています。

燧の湯6 - 2コピー檜枝岐村の観光地図朝風呂の後、野菜たっぷりの味噌汁が鉄鍋で用意された朝食を済ませ、10時にひのえまた旅館をチェックアウト、お薦めの公共の湯「燧の湯」へ車に乗り2~3分で到着。外観は雪に埋もれた貧相な木造の建屋に見えますが、建屋内に一歩踏み入れると、檜の柱が使われた立派な玄関口。中の床はピカピカで男湯は右、女湯は左の矢印がありその方向に進むと脱衣場、ここにも檜の柱が惜し気もなく使われています。(尚、入浴料は村内宿泊者割引入浴券を使い一人300円)浴場は天井が高くここも全て檜造りのようです。浴場に入ると硫黄の臭い、長細い大きな浴槽でお湯は無色透明の少しヌルットした感じでこれぞまさしく高アルカリ性温泉の肌触り、しかも湯上り後汗が止まらないほど体の芯まで温まります。ただ残念なことに露天風呂は時間が早い為、湯量不十分により使用禁止となっていました。温泉分析表によると、源泉は「檜枝岐温泉5号源泉」泉温62.4度 湧出量 80L/分、泉質:単純硫黄温泉 pH9.1(低張性アルカリ性高温泉)と珍しく硫黄の臭いがする高アルカリ性の温泉です。館内の休憩所で汗の引くのを待って、②地点から今日のお宿 ③泊目の甲子温泉 旅館大黒屋に向け出発。2時間弱のドライブで14時30分、雪深い標高900mの甲子温泉に到着。1384年に発見された温泉で、この年が干支で甲子(きのえね)であったことから甲子温泉と名付られており、ここには大黒屋のみの一軒宿となっています。旅館大黒屋の3階建ての建屋と玄関フロント&ロビー周辺フロントでチェックイン後、3階の□301号室へ案内され、甲子温泉6-1-1本館平面図エレベーターを降り部屋へ行く途中の3階廊下の窓から、先ほど駐車した車にもはや積雪が見られます。3階廊下部屋は和室10畳+ベットルームの和洋室。建屋(本館)は、リニューワル後10年と聞きましたが室内も新築並みにきれいに保たれています。301号和洋室風呂場の説明で、下図のように本館とは別の建物に名物の「大岩風呂」、本館からかなりの距離でしかも長い階段があるとのこと。そして「大岩風呂」は基本的に混浴、但し、時間帯(朝5~7時、夜7~9時)によって女性専用になり、逆に隣の女性用の「櫻の湯」はその時間帯は男性専用になること。さらに「恵比寿の湯」には男女別の洗い場のある内湯と、露天風呂があることを聞きました。旅館大黒屋全体図明るい内に「大岩風呂」へ、本館の出口に「大岩風呂」への案内板、すぐに「恵比寿の湯」の入口前を通り階段を下りて行くと、防寒用コートと長靴の置場があり、ここでコートを羽織り長靴に履き替え長い階段を下りていきます。  階段を下り終わって扉を開けると雪の積もった鉄製の階段と阿武隈川を渡る橋となり、対岸の「大岩風呂」と「櫻の湯」にたどり着きます。「大岩風呂」&「櫻の湯」入口「大岩風呂」の扉を開けると先ずその浴槽の大きさ(25mプール?)に驚きます。一枚板で仕切られた脱衣場で衣類を脱ぎ、ビニール袋に衣類を詰め専用のかごに入れて入浴。「大岩風呂」お湯は人の胸まで浸かる深さがあり、熱くはなく少し温め。小さな鳥居の所から掛け流されているお湯の所へ行くと40℃位の熱さになるのでしょうか、暫く浸かっていると下から泡が湧き上がってくるのが見え、底(岩盤)からもお湯が沸いていることに気づき、これぞ自然の中の秘湯に浸かっている実感が湧いてきます。お湯は無色透明で肌に非常に柔らかい感じでいつまでも浸かっていたくなります。「櫻の湯」は「大岩風呂」に比べサイズはかなり小さくなっていますが総檜造りとなっているようです。  「櫻の湯」尚、後から確認した温泉の情報ですが、この「大岩風呂」の大きさは縦5m、横15m、深さ1.2m、源泉温度は鳥居の所から掛け流し44~45℃、底の岩盤から31~34℃、Ph7.8の甲子温泉2号源泉、泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で「櫻の湯」も同じお湯とのことです。夕食前に「恵比寿の湯」へ、内湯、露天風呂とも「大岩風呂」から比べ非常に小さく見えます。「恵比寿の湯」浴槽のお湯は42℃前後で「大岩風呂」に比べ熱めに調整されており、温泉分析表によりますと、源泉は甲子温泉1号線で源泉温度45.1℃、Ph7.8の泉質はカルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低調性弱アルカリ温泉)と「大岩風呂」とは別の源泉となっています。18時の夕食時間となり1階の食堂へ向かいます。夕食は野菜中心の山里料理と聞いていましたが、お造り(桜鱒の刺身)や和牛のせいろ蒸し、岩魚の塩焼き等もあり、特に全般的に薄味で美味しく完食しました。正月明けの平日でしたが旅館は大入り満員の盛況、その理由が今回現地に赴き、東京からJR東北新幹線/JR東北本線にて新白河駅下車、バス(無料送迎有り)で40分との便利さに加え、部屋良し、温泉良し、食事良しで納得出来ました。2日目、檜枝岐温泉4日目、中ノ沢温泉