青根温泉ブログ
今回は蔵王周辺の源泉掛け流し温泉宿と、この時期に雪見の露天風呂も期待して標高1,200mに位置する福島県の秘湯 新野地温泉を巡る旅を計画し、11月下旬 4泊5日の日程で⓪地点の仙台空港からレンタカーで、①泊目 青根温泉 湯元不忘閣、②泊目 蔵王温泉 わかまつや、③泊目 新野地温泉 相模屋旅館、そして④泊目 遠刈田温泉 ゆと森倶楽部を下図の青いルートに沿って訪ねました。
仙台までは大阪伊丹空港から9時30分発のJAL2203便で10時40分仙台空港に到着。今回のレンタカーはトヨタ PREMIO。今日のお宿チェックインの15時まで時間があったので、11月号のJAL機内誌で紹介されていた秋保温泉 磊々峡(らいらいきょう)へ寄り道することに。
覗橋の下流側の遊歩道を歩いていきます。
磊々峡は仙台市を流れる名取川が秋保石の大地を侵食して作った奇岩が並ぶ峡谷と説明されていました。ここから今日のお宿 青根温泉 不忘閣まで約30分のドライブで15時30分に到着。玄関付きの古い木造建ての横に、日本秘湯を守る会の提灯が置かれたもう一つの玄関があり、どちらが入口か一瞬戸惑いながら、前に車を進めても誰も出てくる気配はなく、不忘閣の玄関車から荷物を降ろし、日本秘湯を守る会の提灯がある方の玄関扉を開け荷物を中に運び入れ、大声で「ごめん下さい」と叫ぶと、中から若主人らしき男性が現れチェックインが完了。フロント&ロビー案内された部屋はフロントからすぐ近くの西別館「同心」という名前の10畳+踏込3畳和室。部屋の窓から左に旧湯治部の建物、中庭を挟んで、右に青根御殿が臨めます。10畳和室(同心)入室後■印の部屋(同心)から風呂場の位置と浴槽の説明を受け、唯一洗い場のある御殿湯(大及び小)を除き、蔵湯、新湯、大湯、亥之輔の湯の4つの風呂場は貸切の為、フロント横にある貸切札を持って風呂場に行って下さいとのことでした。風呂場の配置と浴槽浴衣に着替え先ずはフロントへ、巨大な3つの貸切札のうち蔵湯の札を持って蔵湯入口へ、入口前にある札置き台に掲げ、入口扉を開け薄暗い廊下を歩き、一番奥の蔵の前に「蔵湯」の表示板があり、扉を開けると蔵の中に檜造りの湯船と脱衣所だけの薄暗い空間が、蔵湯浴槽は檜の匂いが漂い、源泉かけ流しのお湯の音、上を見ると蔵の天窓、そして浴槽前には4つの脱衣かごが置かれているのみで、この広い空間にだだ一人 肌触りの良い温泉に浸り、正に殿様気分を満喫です。引き続き大湯から新湯へ、大湯の扉を開けると、とてつもない大きさの石造りの浴槽に驚きです。ここも脱衣所は浴衣を入れる脱衣かごのみが置かれており仕切りはありません。元々は共同浴場だったそうで貸切で一人で入るのにはもったいない広さです。大湯(その後資料で確認した内容ですが、大湯は共同浴場の客と湯本不望閣の宿泊客が利用していた450年以上前の開湯時を再現。使用した木材は全て青森ヒバで壁には温泉でこねた約九トンの土を塗って仕上げられており、450年以上使われている重厚な石組みの湯船は男湯と女湯を分けていた仕切りを取り除き、シャワーや蛇口は敢て取り付けず開湯時の状況そのものとして平成20年に復活と説明されています)次の新湯は、湯治客の増加により大湯に次ぐ共同浴場として造られたそうで、入口の階段前に温泉の分析表が特別に掲示され(源泉温度49.5℃、Ph7.2)ここだけ源泉が違うのかもと思いながら、階段を下りたところが脱衣場、中に入ると、あれ!これが共同浴場?と思われるほど狭い石組の浴槽ですが、源泉湯口が2ヶ所(温泉と水?)少し前に入浴した大湯(源泉温度49.8℃、Ph7.4)との差は殆ど感じませんが、しいて言えば少しとろみがある感じですかな~。新湯三つの貸切風呂の入浴を済ませ、大湯前の旧湯治部(金泉堂とも呼ばれており100年を超す木造)の一階にある喫茶去へ、コーヒーやお茶からお酒までが用意されており、