Engineer working in Japan

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

荒川温泉(東北)


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3日目の朝、天気は晴れ、今日は八甲田山登山トレッキングに挑戦の為、8時15分に椿館をチェックアウトし、八甲田ロープウェー山麓駅に急ぎました。

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山麓駅で登山ガイドの大平さんと出会い、9時20分発の山頂行きに乗り込み、

八甲田山登山2

約2,500mの距離を10分で山頂公園駅に到着。駅を出たところの山頂公園案内図に赤倉岳・井戸岳・大岳が描かれています。

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我々のトレッキングは、下図の北八甲田登山道案内図の現在地で示された山頂公園駅から、田茂萢湿原→赤倉岳→井戸岳→大岳→上毛無岱→下毛無岱→酸ケ湯まで赤い破線のコースの説明を受けました。
尚、北八甲田山系には、前嶽(1,251m)・田茂萢岳 (1,324m) ・赤倉岳 (1,548m) ・井戸岳 (1,550m) ・大岳 (1,584m) ・小岳 (1,478m) ・高田大岳(1,552m) ・雛岳 (1,240m) ・硫黄岳 (1,360m) ・石倉岳(1,202m)を合わせて10峰の名前が示されています。 
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トレッキングコースイラスト図
9時40分登山道の入り口、田茂萢岳遊歩道からスタートです。写真の左から赤倉岳、井戸岳及び大岳がくっきりと見えています。
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赤倉岳中腹位までは、トドマツの林の中を歩いていきます。
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トドマツの枝に小鳥が留まっているように見えますが、実は松ぽっくりでこの周辺に生息している野鳥「ホシガラス」の餌となっているとのこと。
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10時、田茂萢湿原を通過、
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その後、少し上りが急となってきます。斜面のトドマツの全てが冬には樹氷と化すようです。

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赤倉岳の中腹まで登ってきたところでしょうか、下に見える平らなところが八甲田雪中行軍遭難事件(冬季雪中行軍の訓練中に遭難した事件で、訓練への参加者210名中199名が死亡)の場所と知らされました。
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赤倉岳山頂まであと20分の所です、この断崖が火山爆発の跡と説明されています。
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この場所から太平洋、陸奥湾、さらに日本海までが見えるらしいですが、残念ながら低く垂れ込めた雲に遮られて見通しがききません。
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11時50分赤倉岳山頂に到達(山頂公園駅から2時間10分経過)。眼前には大岳山頂への登山道も見えています。
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高田大岳、子岳を左手に見て進んでいきます。
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わずか10分程で井戸岳山頂にやってきました。火山の噴火口が水溜りとして底に見られます。もっと水が溜まればカルデラ湖になるのでしょう。
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ここでガイドから、八甲田山は一つの山のことではなく、八甲田連峰という火山群の総称のことで、八甲田の由来は、八の(たくさんの)甲(たて)状の峰と山上に多くの田代(湿原)がある為と説明あり。
カルデラ周辺の山道をさらに進み、左手前方には高田大岳、右手には小岳がさらに近くに見えてきます。
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山道はここから下りとなって、大岳避難小屋(大岳ヒュッテ)へと続いて行きます。
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12時50分大岳避難小屋へ到着(山頂公園駅から3時間10分経過)。トイレもあり、小屋の前のベンチで遅めの昼食を取り、
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13時大岳山頂に向け出発。
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13時25分八甲田山最高峰の大岳山頂に到達(山頂公園駅から3時間45分経過)。 
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頂上には、360度全方位の案内盤があり、岩木山岩手山の方向も示されていましたが残念ながら雲に覆われて展望は効きませんでした。
大岳山頂から仙人岱(経由で酸ヶ湯)方面への下りの山道入口ですが、雲の間から正面に硫黄岳が見えていました。晴れていれば、さらに南の石倉岳も見えるようです。
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5分程の滞在後上ってきた道を戻り、再び大岳避難小屋を経由して上毛無岱へ、1時間半ほど歩いたでしょうか、北八甲田連峰ビューポイントの場所に。振り返ってみる景色ですが、左の赤倉岳から右の大岳まで良く歩いたものだと自分ながら感心します。 
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北八甲田連峰ビューポイント
15時15分、ビューポイントから15分で上毛無岱と下毛無岱とを結ぶ280段の木製階段前に、下毛無岱には木道が続いているのが見えます。
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ここから酸ケ湯まで殆ど木道下りの約1時間、登山の上りはスイスイ下りではガクガクと云われていますが、まさに下りは疲れた足に堪えました。足の筋肉が悲鳴を上げる寸前、16時20分ガイド゙さんにも励まされ何とか酸ケ湯に到着(山頂公園駅から6時間40分経過)。
酸ヶ湯からはガイド゙さんの車で、八甲田ロープウェー山麓駅まで戻り、駐車済みのレンタカーで今日のお宿、荒川温泉、八甲田ホテルへ。
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ホテル玄関
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フロント&ロビー周辺
案内された部屋は、C棟2階のツインベッドルーム(322号室)、高級感のある落ち着いた部屋の窓からは白樺林が眺められます。
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八甲田ホテル30
ホテル館内平面図
汗だくの登山着を脱ぎ、浴衣に着替え1階の風呂場へ
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露天風呂はありませんが、嬉しい源泉掛け流しの内風呂です。お湯は無色透明、温度も丁度良かったのですが、顔にお湯をかけた瞬間、目に痛みを感じ、訳の分からないまま、そのまま長湯をして上がり、温泉の分析表を探して見ると、源泉温度76.1℃、Ph1.2の強酸性のお湯、目の痛みはこの強酸性の影響でしょうが、これほどの酸性の高いお湯に入ったのは初めてでした。

食事の方ですが、ロビーからレストランまでは浴衣・スリッパでの歩行が禁止されているため、一般の服装に着替え、メインレストランの“MeDeau”に。
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夕食はフランス料理のフルコースです。
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このレストランには我々の好きな赤ワインの銘柄がなく残念でしたが、はじめに出されたコーンスープがスイートで非常に美味しく、その旨をウエイトレスに伝えると、嶽温泉近くで取れる「嶽きみ」と呼ばれているブランドとうもろこしを使用していると教えてくれました。

尚、このホテルは酸ケ湯温泉へ好きな時に送迎してくれるマイクロバスを運行していると聞いていたため、夕食後二人でフロントに向かいましたが、酸ヶ湯温泉・大浴場のヒバ千人風呂(混浴)に、女性専用時間(朝夕8~9時)が設けられていることを知らされ、男性の私は翌朝に訪問することとし、この日はホテルの温泉に再入浴後就寝。