肘折温泉(東北)
3日目の朝、 滝の湯の間近に宿泊しているものの特権でしょうか、7時半の開場と同時に再訪問。打たせ湯が気持ち良い温湯と、熱湯にたっぷり浸かり鳴子のお湯を満喫。浴場は撮影禁止のためご紹介できないのが残念ですが、日帰り温泉NAVIなどのウエブサイトでご覧ください。
朝食を済ませ10時に吟の庄をチェックアウト、天気も良く肘折温泉まで雪などによる道路状況は全く問題なく、まっすぐ行けば12時までに到着のため、鳴子から少し戻るのですが昨日47号線道路脇の看板で見た「感覚ミュージアム」へ立ち寄ることに。
興味本位で入館すると有備館は、伊達政宗が米沢からここ岩手沢に居城を移した際に、伊達家が開設した学問所と説明あり。
日本最古の学問所建築(2016年復旧)
池に積もった雪のため、池中に島を配した回遊式池泉庭園の景色が見れないのが残念ですが...。(尚、現在の有備館は2011年の東日本大震災により主屋が倒壊し2016年に復旧されている由)
ところで、伊達政宗が居城した岩手沢城は(後に岩出山城と改名)、この写真撮影場所の後ろに位置した城山公園内に城址があり(下図マップ)、仙台に移るまで12年間治府を置いていたようです。
458号線に入ると道路の両サイドに約1m高さの雪の壁(肘折温泉まで11kmの地点)、ただ道路はほぼ完全に除雪されていますが、
肘折温泉に近づくにつれ雪の壁はその高さを増し、温泉手前の57号線に入ると4mを越えてくるようです。
15時半、日本秘湯を守る会の提灯を掲げた丸屋旅館前に到着。
3階建ての建屋と玄関入口
フロント&廊下と談話室
フロントでチェックイン後宿スタッフの部屋への案内途中、フロント奥の自由に使える談話室
フロント&廊下と談話室
丸屋旅館は元々湯治宿であった木造3階建て15室の部屋を8室にリニューアルし、
古き良き物と新しいものを調和した
レトロ・モダン宿として改築、フロントの雰囲気からもその様子が伺えます。
フロントでチェックイン後宿スタッフの部屋への案内途中、フロント奥の自由に使える談話室
から、
染号室(七号室)の間取り
入室すると直ぐにトイレ洗面所に出くわし、
最後に温泉の説明があり、館内の温泉入浴前に旅館正面にある共同浴場 上の湯の入浴を勧められることに。(上の湯は炭酸水素塩泉のアルカリ性で角質を軟化し、肌が滑らかになる 「 美人の湯」といわれている)
中に入ると、浴槽は大きく窓側にお地蔵さんが、下の台座の所に「老僧の折れた肘が湯で治った」ことから肘折温泉と名付けられたとその由来が書かれています。
中に入ると、浴槽は大きく窓側にお地蔵さんが、下の台座の所に「老僧の折れた肘が湯で治った」ことから肘折温泉と名付けられたとその由来が書かれています。
ひばの湯(窓ガラスの奥に露天風呂)
幸鶴の湯(源泉温度69℃、Ph6.4)は、金山杉とひばの湯の源泉と違うらしいですが、肌で感じるほどの差はなく、どちらの湯も肌にまつわりつくような感じで、噂通り体の芯まで温まりいつまでも汗が止まらない初めて経験する不思議なお湯でした。尚、食事の方ですが夕朝食共同じ個室の食事処で、夕食は国産牛スタンダードプランで自分で焼き上げるステーキを食しました。
山奥の温泉街であまり期待はしていなかったのですが、温泉も素晴らしく居心地の良い旅館であったことを最後に申し添えます。