熟年夫婦の温泉旅日記

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

南熱海網代山温泉(東海)竹林庵みずの 入浴すると、お湯が肌に染みるような独特の感触があり、舐めてみると、海水より辛いのではと思うほど無茶苦茶塩辛い。体の芯まで温まるためか、入浴後は汗が引くのに相当な時間がかかります。 温泉分析表によると、源泉は網代16,17号の混合泉、源泉温度63.1℃ Ph8.2、泉質はカルシウム・ナトリウムー塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)、ナトリウムイオン 2633、塩化物イオン 8236㎎/㎏と書かれています。  尚、湯船に腰を掛けると太平洋を一望。


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伊豆奥下田に飲泉可能な、自家源泉かけ流しの秘湯観音温泉の情報を知り、訪問の機会をうかがっていたのですが、6月中旬に東伊豆と西伊豆のお宿が、前後の日程で予約出来た為、3泊4日の旅を計画。 自宅より下図の青いドライブルートに沿って巡りました。
①泊目は東伊豆、南熱海網代山温泉「竹林庵みずの」、②泊目に伊豆奥下田 飲泉「観音温泉」、そして③泊目、西伊豆、土肥温泉「牧水荘土肥館」に宿泊。
伊豆半島めぐりー1ー2
西宮ICから名神、新東名及び伊豆縦貫自動車道と高速を乗り継ぎ、大場・函南ICから国道135号線伊豆半島網代の海岸に(所要時間約7時間)、
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今日のお宿「竹林庵みずの」は山の上にあり、網代山方向に急な坂を上っていきます。
みずのー8
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坂を上り切ったところに「みずの」の案内版があり、矢印の方向へ右に曲がると3階建ての建物?が現れ、
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一気に坂を上がり建物の下で、待ち構えていた宿のスタッフに、予約の名前を告げ荷物を下ろしスタッフの誘導で、駐車場の一番奥に車を駐め入口へ向かいます。
みずのー12
建物の下を潜ってきたところに「みずの」と書かれた門構えと、その奥に玄関に通じる階段があり、
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階段を上がりつめたところの玄関前で、女将の出迎えを受けます。
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中に入ると右手にフロント、奥がロビー、1枚板の大きな机に木製の椅子、すべてが民芸調に統一されているようです。
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みずのー63
窓からは相模湾が一望できますが、ただ寛ぐようなロビーの雰囲気ではなく、すぐに予約の部屋「漁火」へ、床は全て畳敷きでスリッパは無し。
ロビーから部屋に向かう通路に、全館案内図があり、これによると本館が11室、別邸に3室の全部で14室(全室がオーシャンビュー)であることが分かります。
みずのー62-1
部屋までの経路は上図の赤い破線で示すように、「漁火」はロビーの隣に位置する部屋で、
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部屋に入ると、正面に冷蔵庫、湯沸ポット、湯吞セットなどが置かれ、
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左の襖を開けると、15畳の和室(食卓風の机と椅子が配置)、3畳の小部屋そして窓の外に檜の露天風呂。
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小部屋には簡単な木製の椅子とテーブル、フットマッサージャー?と鏡台が置かれています。
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そして、この高台の窓から太平洋を見下ろせる眺望が抜群、今日は天気が良く、左に初島、右の遠くに大島が...。
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ウエルカム・ドリンクを飲みながら、部屋でチェックイン手続きを終え、
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下図の貸切風呂・足湯の説明から、コロナ禍の為、大浴場は全て取り崩され、その場所に新しく貸切風呂が作られていること(予約はフロントで)、そして足湯の傍に馬小屋があることを聞き、下図の青い破線の道順で早速探索に、
みずのー26-3
玄関を出ると大きな鯉が口を開け寄ってくる池の傍を通り、
みずのー73
坂を上がって、足湯(雲上)に到達。右側には出来たての貸切風呂(独泉)の外観が見えますが、足湯を左手に行くと馬小屋と馬場に、
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馬小屋にはサラブレッド2頭と、ポニーが3頭(これはオナーの趣味で飼っているとのこと)、フロントでもらったニンジンの餌やりを楽しみ、足湯にも浸り、思いがけない体験して部屋に戻りました。
部屋の露天風呂へは洗面所、脱衣場(奥にトイレ)を経て、
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左の扉から風呂場へ、結構大きな檜風呂にお湯が掛け流され、浴槽に溜められたお湯が透明ではなく、濁り湯であることに期待がヒートアップ。
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入浴すると、お湯が肌に染みるような独特の感触があり、舐めてみると、海水より辛いのではと思うほど無茶苦茶塩辛い。体の芯まで温まるためか、入浴後は汗が引くのに相当な時間がかかります。 温泉分析表によると、源泉は網代16,17号の混合泉、源泉温度63.1℃ Ph8.2、泉質はカルシウム・ナトリウムー塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)、ナトリウムイオン 2633、塩化物イオン 8236㎎/㎏と書かれています。 
尚、湯船に腰を掛けると太平洋を一望。
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足がたっぷり延ばせて浸かれる広い湯船の為、結局、貸切風呂にはいかず、部屋の露天風呂で源泉かけ流しの温泉を満喫。

食事の方ですが、夕朝食とも部屋出しで、夕食には網代の潮まかせ船盛り、前菜そして一休からサービスの白ワインが食卓に並べられ、
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その後は上の献立表に従って、運ばれてきた料理を真ん中の船盛りの周りに、時計回りで写真を掲載。
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さすが、魚が新鮮で、すりおろしの本わさびを付けての刺身の味は格別。また、名物のカサゴの唐揚げは、甘酢あんかけで頭から尻尾まで骨を含めガリガリと食べれ絶品、ここでお腹がいっぱいに、チョイスの伊勢海老、と静岡牛を一人ずつ、桜海老御飯と水菓子と全部食べきれない量でしたが、それぞれの味付けには大満足。

夕食後、明日の日の出は4時29分と告げられ、露天風呂から朝日の見学を期待して就寝。
ただ翌朝、残念なことに目を覚ますと雨の音、日の出は拝めずガックリ、仲居さんから朝食準備の前に、前日に撮影した日の出写真(下)を記念にと。
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朝食は、一般的な内容に、網代名物アジの干物と、伊豆半島産の本わさびが付けられています。
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竹林庵「みずの」は高台からの眺望もよく、お湯は思いもかけなかった濁り湯で、部屋の源泉かけ流しの広い露天風呂で温泉が十分楽しめ、食事の方も部屋食で、変更された貸切風呂のみの浴場を含め、御客同士が館内で出来るだけ会わない工夫がなされており、チェックイン、チェックアウトの手続きも部屋内の為、我々の滞在中も、他のお客と顔を合わせることがなく、この点は大いに評価されるところです。
温泉も良く、食事も美味しく満足でしたが、15畳の和室は食卓と椅子のみの家具では余りにも殺風景で、居心地が良いとは言えず、寛げるソファーなどを置いていただけると、さらに快適な滞在となるのですが、ただ家具が民芸調に統一されている為、無理かもしれませんがね〜?