熟年夫婦の温泉旅日記

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

【熟年夫婦】冬の贈り物、ナウマン温泉の幻想的なひととき


熟年夫婦シリーズサイトを見る

**** 一月、厳冷な風が大地を包み込むなか、私は北海道の奥深くに広がるナウマン温泉を訪れた。銀世界に輝く雪景色と、温泉から立ち上る湯けむりが心を解きほぐす。宿は、森に囲まれた中に佇む「白樺の宿 月光荘」。まるで雪の中の秘密の拠点のようで、その姿が心を惹きつけた。 **雪降る夜の旅立ち** 宿に到着したのは、雪が舞い散る夜。白樺の木々が雪化粧され、月明かりがその美しさを引き立てていた。静寂のなか、宿の中は温かな灯りに包まれていて、まるで別世界に足を踏み入れたかのような錯覚。温泉の湯けむりが、夜の冷え込みと対照的に温かな雰囲気を作り上げていた。 **森に佇む湯煙の香り** 湯に浸かる瞬間、白樺の香りが立ち込め、まるで森のなかにいるような感覚。湯けむりが立ち上る度に、大自然の中で癒される特別なひととき。窓の外に広がる雪原が、湯船から見える風景を一層美しく引き立てていた。 **冷えた身体を温泉で包み込む** 湯船に浸かると、冷たい冬の日に凍えた身体が次第に温まっていく。まるで身体が湯のなかで融けていくかのような感覚。湯の中でゆっくりと時が流れ、心地よい眠気に誘われる。雪が窓を覆っても、湯船の温もりが冬の寒さを感じさせなかった。 **雪景色との調和、宴の始まり** 宿の食堂では、北海道の冬の味覚が織り交ぜられた料理が供された。雪景色との調和した窓の外には、静寂な雪原が広がっていて、まるで絵画のような情景。一口食べるたびに、北海道ならではの新鮮な素材が口の中で舞い踊り、温泉で癒された身体に、贅沢な宴の幕開けを感じた。 **深い森のなかに隠れた秘湯** 翌朝、宿の周りには深い森が広がっていた。まるで自然と一体化したかのような露天風呂に浸かりながら、目の前に広がる雪景色に包まれた。冷たい空気と温かな湯が交じり合い、深呼吸するたびに澄んだ空気が肺を通り抜けていく。深い森の中に隠れた秘湯で、新しい日が始まる。 **冬の光景に魅了されて** 宿を出て、雪の中を歩くと、まるで雪国の絵本の中に迷い込んだかのよう。白銀に輝く世界は、冬の光景に魅了され、心が穏やかになる。湯けむりの香りがしみわたり、足跡を残しながら雪原を歩くことが、まるで冬の詩の一部になったようだった。 **冬の幻想を抱きしめて** ナウマン温泉で過ごした一月の日々は、まるで冬の幻想が私を抱きしめているようだった。湖面の雪景色、温泉の湯けむり、そして森の中の宿。これらの美しい瞬間が、私の心に深く残り、冬の夢の一部となった。ナウマン温泉、その神秘的な美しさに包まれたひとときは、まさに冬の贈り物だった。