2日目の朝、浴室入口の暖簾が入れ替わり昨日女性用であった「大戸の湯」へ、昨日の「仙峡の湯」と比べるとサイズはかなり小さいものの、底からお湯が湧き出る同じ方式で立ち湯も可能、浴槽からあふれ出る源泉掛け流しの湯の音は何時聞いても爽快です。
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内湯「大戸の湯」朝食は昨日の夕食と同じ2階のラウンジで済ませ、
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10時に仙峡閣をチェックアウト。檜枝岐温泉へ向け国道18号線を南下、10分程で湯野上温泉駅の道路標識前を通ります。今から5年前の2014年1月に
湯野上温泉 藤龍館 に宿泊したことが懐かしく思い出されます。
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さらに南会津群 下郷町近くまで来ると、雪国の様相を呈してきます。
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道路標識に「塔のへつり」方面への矢印があったので、
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チョット横道にそれ雪道を進むと、
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「塔のへつり」の案内板前へ、冬季はこの名所にも人影はなく、対岸へ行く橋への通行も立入禁止となっており、ここから「へつり」を眺めるのみ。
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「へつり」とはこの地方の方言で危険な崖を意味しており、百万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返し見事な景観を創り出したと言われています。又各へつりには下図のように名前が付けられていることを後で知らされました。
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南会津町を過ぎるとさらに雪は深くなってきます。
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14時半、今日のお宿 檜枝岐温泉 旅館 ひのえまたに到着。予想していたひなびた一軒宿と違い、何と5階建ての近代的な立派な建物。
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旅館 ひのえまた 建屋と玄関
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フロント&ロビー付近フロントでチェックインを済ませ、502号室(
至仏山)□の鍵をもらいエレベーターで5階へ、
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5階の廊下を歩き502号室前に。
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入室すると8畳の和室、窓の傍に椅子が置かれこじんまりしていますが、必要な設備(冷蔵庫、洗面台、温水洗浄トイレ等)は整ってる感じです。
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5階の窓から山に囲まれた雪化粧の
檜枝岐村を、そしてこの前に見える山の奥に
尾瀬沼、
尾瀬ヶ原へ通じるルートがあるのでしょう。
尾瀬といえば群馬県のイメージが強く、有名な
尾瀬ヶ原へのアプローチ起点(鳩待峠)は群馬側ですが、ここは福島側の
尾瀬沼への玄関口となっているようです。
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温泉は2階に男女別の浴場があり、エレベーターで2階へ、直ぐ左手にお座敷の湯上り処があり、右手が温泉入口となっています。
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この時間は男性が「みずばしょうの湯」、女性が「燧ヶ岳の湯」と分けられており、大きな違いはないようでそれぞれ内湯と露天があります。脱衣場にある温泉分析表によると源泉は檜枝岐温泉4号 源泉温度60℃、Ph8.6、泉質はアルカリ性
単純温泉(低調性アルカリ性高温泉)と表記。
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総ひのき造りのみずばしょうの湯風呂場に入ると、お湯は注がれているものの、浴槽からそれなりのお湯があふれ出ている様子はなく、これで源泉掛け流し?と疑問を感じながら入浴。お湯は無色透明、少しぬるっとした感じで消毒臭もなかったのですが...。源泉掛け流しの有無を入浴後フロントで確認してみると、注いでいるお湯は源泉であるが、6kmほど離れた場所から引湯のため、湯の温度が低下することより浴槽の湯は加熱、循環、濾過されているとの説明を受けました。それと同時に近くで新しく温泉が掘り出され源泉掛け流しの公衆浴場「燧の湯」の存在を知ることにもなりました。一方食事の方ですが、夕朝食共1階フロント前のお食事処(歌舞伎亭)で、入口には檜枝岐歌舞伎 千葉之家花駒座の垂れ幕、檜枝岐歌舞伎は江戸時代から現代まで引き継がれている貴重な農民芸能で観客席は露天、神社への坂がそのまま自然の観覧席になっており、夕方より上演されているようです。もっとも上演は雪のない5~9月の期間とのこと。
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歌舞伎亭入口入口を開けると襖で仕切られた個室となっています。
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夕食は山人(やもうど)料理、
檜枝岐村は日照時間が短く高地のため、お米は育たない地域で、昔から米の代わりにそばが栽培され、そばを主食とした独自のそば文化が生まれ、又この地域は
林業が盛んで山で働く人々が家からそば粉、酒、味噌、塩をもって山に上がり、食材は山のものを使って作った料理で下の献立表に詳しく載せられています。
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さすがに裁ちそばは美味しく申し分ないのですが、山人料理は全般的に塩味が濃く、この味付けは苦手です。そして天然サンショウ魚の唐揚げは形がグロテスクで結局最後まで残り、食べる勇気がありませんでした。
1日目、芦ノ牧温泉|3日目、甲子温泉