志戸平温泉 游泉志だてブログ
5日目の朝、四季の宿 ふる里をチェックアウトし一関近くの猊鼻渓へ、1時間半ほどのドライブで船下り発着場前に到着。
発着場前の銅像は、かつて辺境の地にあってほとんど知られていなかったこの渓谷を、世に紹介した猊鼻渓の生みの親 佐藤猊巌氏(げいがん)と説明あり。船乗り場建屋の中でチケット購入と同時に、下図の舟下りルートマップを入手。石灰岩層が北上川の支流砂鉄川に浸食されてできた、100m前後の断崖や絶壁がびょうぶのように切り立ち、延長2kmにおよぶ渓谷を長さ約5メートルのさお1本を操り、川の砂底に突いて舟を進める舟下りが有名となっており、早速舟下りの乗船場へ。長さ約5メートルのさお1本を操る船頭さん、流石ですね~、ただ旅行前から一番期待していた紅葉は、葉っぱが殆ど枯れ落ち無残な姿、今年は10日ほど紅葉が早かったと誠に残念の一言。100m前後の断崖や絶壁が見られる舟下りの折り返し地点の舟着場に着き、ここで舟を降り歩いていきます。
橋の奥にそびえる絶壁が高さ124mの大猊鼻岩、近くまで来てみるとものすごい迫力あり、そしてこの岩の右手に岩肌からの突出部が猊(獅子)の鼻に似ている奇妙な形の獅子ヶ鼻が、「猊鼻渓」の名前の由来になった岩と言われているようです。又、大猊鼻岩の下には常に青々とした水が渦を巻き、深く浸食された川底に龍が潜んでいると言われている潜龍潭(せんりゅうたん)の見学を最後に、往復徒歩20分ほどで舟着場に戻り、再度舟に乗り込み出発地点の乗船場に帰ってきました(所要時間約90分)。今日のお宿に向かう途中、下図の陸前高田にある東日本大震災津波伝承館に立ち寄り、館内では、上映される映画をはじめ津波の実情を身近に感じることができます。そして、海岸前には高さ12.5メートルの防潮堤が延々と築かれており、海岸べりにいながら海が全く見えないのは、なんとも言えない気持ちになります。(尚、以下の写真からリンク先をご覧下さい。)1時間弱の滞在で、今日のお宿 游泉志だてに急ぎ、16時丁度に3階建ての建屋前に到着。玄関から館内へ足を踏み入れたところです。
フロントの前に広いロビーとラウンジがあり、
ここでウエルカムドリンクを飲みながら、チェックインを済ませ部屋への案内となります。館内ご案内の説明版で、玄関入口、ロビーのあるフロアーは2Fに位置しており、この建物は4階建でワンフロアーに7室、全部で28室であることがが分かります。我々は予約済みの部屋へエレベーターで1Fに、エレベーター前の雰囲気はなかなかグーです。エレベーターを降り、右に曲がって廊下を真っすぐ、奥から2番目の102号室(川流)へ、入室すると、6畳+布団敷き和風ツインベットの庭園露天風呂付和洋室(右に間取り図)、和室のツインベッドが部屋を狭くしている感じで、和室6畳のTVも小さく室内の居心地はよくなさそうな印象。露天風呂へは入口から真っすぐ、冷蔵庫、ミニバー、トイレ、洗面所前を通り、シャワールームを経て、岩露天風呂に、この温泉は常時源泉かけ流しながら、浴槽の縁から左図のようにお湯が溢れない工夫がなされている。ただ、お湯は熱くかなりの水を蛇口を開け温度調節が必要、癖のないさらっとした温泉で、分析表によると、源泉温度 71.6℃、(使用位置で60.3℃)、Ph 8.1の単純温泉(低調性アルカリ性高温泉)と表記。庭に出てみるとすぐそばに川が、豊沢川の流れで上流には以前訪問の、数多くの温泉地(鉛温泉、大沢温泉など)が点在しています。夕食まで、部屋の岩露天風呂に2回も入浴し、18時に個室ダイニング会場に向かいます。ダイニング会場入り口には竈を設え、オープンキッチンのカウンターから、旬の山海の素材を、焼きたて・揚げたてのアツアツで各個室へ提供されてくるようです。
一番奥の個室ダイニング、風のうた36の部屋に案内され
テーブルには下のお品書きと先付、旬菜が置かれているのみで、
出来上がった料理から個室へ運ばれ、下の写真は先付、旬菜を中央に、出てきた順番に半時計周りで並べています。本日の主催料理はステーキ、テーブル上で固形燃料を使って温める料理が一切ないのは評価されるところです。朝食も同じ個室で、申し分のない内容でした。尚、この游泉志だてには立派な大浴場(下の写真クリックでHPへリンク)も備えていますが、
游泉志だてHP内の写真源泉かけ流し温泉は個室の露天風呂のみと聞いていたこともあり、大浴場への入浴はせず、個室の岩露天風呂を最大限に活用してきました。10時にチェックアウト、仙台空港に戻り、6日間の走行距離1,150㎞のレンタカー返却後、13時25分発のフライトで無事伊丹空港に戻りました。このコロナ禍の最中、三蜜となる大浴場への入浴を極力避けるため、当分の間、部屋に半・露天風呂が付いた温泉旅館への宿泊を継続していく予定です。