熟年夫婦の温泉旅日記

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

定山渓温泉の日帰り入浴


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寒さが厳しさを増す中、私たちは冬の魅力を存分に味わえる温泉地、定山渓温泉へと訪れました。北海道の奥座敷に佇むこの温泉地は、雪化粧した自然と温泉の共演が、まさに心身を包み込む魔法を紡ぐようでした。 宿に足を踏み入れると、雪が積もった風景が一面に広がりました。まるで雪国の絵巻物を歩いているかのような錯覚に陥り、寒空の中で宿へと足を進めました。建物は重厚感がありながらも、温かな灯りが外の寒さを忘れさせ、まるで雪の中の隠れ家に迷い込んだような気分にさせてくれました。 ロビーに足を踏み入れると、温泉地ならではの懐かしさが漂っていました。古き良き日本の趣と、現代の快適さが調和した中、丁寧なおもてなしに出迎えられ、旅の疲れを一気に癒すことができました。部屋に案内されると、窓の外には雪景色が広がり、一瞬で冬の美しさに引き込まれました。 温泉に浸かる瞬間、湯船から立ち上る湯気が寒さをしのがせていきます。湯船に浸かると、身体の芯から温まり、冷たい外の空気と温泉のぬくもりが絶妙に調和していました。泉質の良さが身に染み渡り、まるで温泉の魔法が心と身体を包み込むようでした。 定山渓温泉の名物である露天風呂は、雪景色との調和が美しい贅沢なひとときでした。雪が積もる中、露天風呂から見上げる空は一面の星空に覆われ、まるで夢の中にいるような錯覚を覚えました。寒い外の空気と温泉の温もりが、心地よい疲れを洗い流していく感覚は格別でした。 夜になり、宿の食事処では地元の食材をふんだんに使った料理が供されました。新鮮な海の幸や山の幸が織り交ぜられ、その美味しさに感動しました。温泉で温まった身体に染み渡るような料理は、まさに冬の夜にぴったりの贅沢なひとときでした。 宿の中で静かな夜が訪れ、窓の外では雪が積もり積もっていきます。室内には暖炉の炎が揺らめき、夫婦でゆっくりと過ごす時間はまるで冬の夢のようでした。 旅の翌朝、雪化粧の庭を見送りながら宿を後にすると、心には定山渓温泉でのひとときが深く刻まれていました。寒冷な季節だからこそ感じる温泉の優雅さと、雪国ならではの美しさ。この冬の贅沢な冒険は、心に残る宝物としてずっと心に刻まれることでしょう。