Engineer working in Japan

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

鎌先温泉 ブログ


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4日目の朝、昨晩から降り続いている雨の音、朝食を終えても止む気配もなく、9時半に依頼していたガイドから電話があり、楽しみにしていた地蔵蔵コースの紅葉散策は、この雨で山道がぬかるみ危険な為中止との連絡を受けガッカリ。丸屋をチェックアウト後、肘折希望大橋(ループ橋)の上に来ると、なんとか雨が止み薄日がさし始め、肘折温泉全山紅葉の眺めをかろうじて撮影。

散策中止により、今日の目的地 鎌先温泉まで時間もたっぷりの為、冬季は通行止めとなる国道458号線を南下して紅葉も楽しめそうな寒河江市方面経由の山道ルートを選択。458号線の南下を始めると、急に天気が晴れ間に変わり綺麗な虹が、未舗装道路の両サイドに紅葉した樹木が立ち並ぶ山道を進むと2~3の紅葉絶景個所に遭遇しましたが、

さらに進むと道が徐々に狭く、対向車とのすれ違いが難しい道幅となり危険を感じた為、結局Uターンして458号線を北上し、肘折温泉に元来た道を引き返すことに。③地点から④泊目の今日のお宿 鎌先温泉 湯主一條へ約140kmのドライブ(下図)です。蔵王地図1-9-215時30分鎌先温泉駐車場に到着。旅館 湯主一條は高台に位置するためこの駐車場から送迎専用のワゴン車で玄関へ。玄関入口~ロビー奥に併設のラウンジ(バー)チェックイン後案内された部屋はロビーとラウンジの間を通り抜け、階段、廊下、階段、廊下と歩き、3階の303号室に、この建屋にはエレベーターはなく、下の赤の破線は玄関から部屋までの経路図ですが、部屋から一歩外に出れば迷子になりそうです。上の写真にある本館平面図の下に建屋の立面図があり、我々の303号室は別館の3階、本館(木造3階、一部4階建て)は大正末期から昭和初期に建てられた歴史的建造物(国登録有形文化財)で、裏山の木材を使用して釘を一本も使わず一本の通し柱によって建てられたもので現在は個室料亭として使用されている。入室するとツインベッドに掘りごたつがついたモダン和洋室(40㎡)の禁煙ルーム、但し眺望はゼロ。浴衣に着替え、長い廊下と階段を経て鎌先の湯へ、600年ほど前に一人の農夫が水を求めて沢辺に降り、持っていた鎌の先で木の根、岩角をかき分けたところ、白煙立ち昇る勢いで湯が沸き出したことから鎌先温泉と名付けられたようで、昔から鎌先の湯は傷などが治るので薬のようなお湯「薬湯」とも呼ばれているが、入浴して感じたことは今一つ特徴のないお湯で、湯量も少なそう。源泉分析表には源泉温度27.8℃ Ph6.8 ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(Na-Cl/SO₄泉)低張性中性低温泉、加水無し、加温、源泉掛け流し、消毒剤使用無しと表示あり。一方、洞窟の湯は、90年位前に仕事をくれと現れた男がたった1人で手彫りで掘った洞窟から出てきた温泉で、源泉温度10.7℃、Ph7.8 低張性弱アルカリ性冷鉱泉、加水無し、加温、循環濾過、塩素系薬剤使用と、塩素の匂いがきつく早々に退散。夕食は案内人が部屋まで迎えに来るということで部屋で待機。指定の時間に部屋から案内人の先導により2階の渡り廊下で本館の3階へ、廊下を進み奥から一つ手前の部屋に入室。会席料理「森の晩餐」の出てきた品々を順番に時計回りで並べています。かなりのボリュームですが残さず完食。翌朝も同じ手順で本館へ、昨晩の夕食と同じ部屋で、朝食には和食と洋食が選べ洋食を選択。朝食の帰りの本館廊下から木造別館が真正面に見え、木造別館は本館が良く見える所に位置していることが分かりました。当初、木造別館の和室の予約をしていたのですが禁煙ルームがないことを理由に安易に和洋室へ予約を変更したことを今更ながら悔やみます。温泉は今一でしたが、大正時代の建物の個室の食事処は趣があってなかなか良かったと思います。そして宿泊部屋には木造別館が御推奨です。11時に湯主一條をチェックアウトし仙台空港に、皮肉なことに今日は快晴で雪で覆われた蔵王山が綺麗に見えています。空港発13時20分の飛行機で無事伊丹空港に戻りました。今回楽しみにしていた肘折温泉地蔵蔵コースの紅葉散策が雨のため中止となり大変残念でしたが、又の機会に挑戦したいと考えています。 3日目、肘折温泉Ⅱ