熟年夫婦の温泉旅日記

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

黄金崎不老ふ死温泉 ブログ


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青森の黄金崎に佇む、その名はまるで伝説の一篇を彷彿とさせる――黄金崎不老ふ死温泉。寒空に凍える2月のある日、妻と私はこの隠れ家を訪れることを決意した。その宿は、まるで時を超えた古城のような趣きを持ち、まばゆいばかりの美しさで私たちを魅了した。 険しい山道を抜け、風景が一変する。そこに現れるのは、まるで別世界のような宿。その建物は、海と空と大地が織りなす壮大なパノラマを背景に、孤高の存在感を放っていた。木漏れ日が差し込む中、静寂と穏やかな波音が私たちを迎え入れた。 宿の内部に足を踏み入れると、そこに広がるのはまさに異国の魔法がかかったような世界だった。煌びやかな装飾が施されたロビーや、風雅な和室、そして広がる豊かな露天風呂――その全てが、まるで夢の中にいるような錯覚を与えた。 温泉の湯は、まさに不老の泉と呼ぶにふさわしいものであった。身を包むその湯は、まるで時間が止まったかのような感覚をもたらし、私たちを幼き日の記憶へと誘った。冷たい空気と温かな湯が交差する独特の感覚は、まるで生まれ変わったかのような新たな体験であった。 そして、宿の料理。それはまさに絶品の芸術品であり、私たちの味蕾を魅了した。地元の新鮮な海の幸や山の幸が織りなす懐石料理は、まさに五感を刺激する至高の美味であった。一口ごとに広がる贅沢な味わいは、舌の上で踊るような喜びをもたらした。 夜が更けるにつれ、宿はさらに幻想的な雰囲気に包まれていった。星空の下、私たちは露天風呂に浸かりながら、心を通わせるひとときを過ごした。寒さと温泉の調和が、まるで私たちの心も体も浄化するかのような感覚をもたらした。 朝が訪れ、宿を後にする時、心には深い感謝と喜びが満ちていた。この不思議な場所での体験は、私たちの人生において永遠の宝物となることだろう。青森の黄金崎に佇むこの宿は、まさに不老の秘境であり、私たち夫婦の心に永遠に輝く星となったのである。