熟年夫婦の温泉旅日記

源泉掛け流しを求めて…。熟年夫婦が全国の温泉を旅して歩いた記憶を辿ります。本ブログ記事には広告が掲載されておりますがご了承下さいな。

別所温泉 玉屋旅館

この4月に、全国でも有数の桜の名所高遠城址公園の3千本桜」のお花見を計画しましたが、高遠の宿泊先はどこも満員の為、近くの温泉宿、別所温泉(1泊目)と、飯田城温泉(2泊目)②に宿泊し、往きと復りのどちらかのチャンスに高遠へ立ち寄ることが出来ればと思い、4月19日~21日、2泊3日のドライブ旅行となりました。

ところが、今年は桜の開花が意外に早く、高遠の桜は13日に満開を迎えたようで、出発の19日は散り終わりのいやな予感があり...、しかも今日は、朝から雨のため、高遠への立ち寄りを諦め、西宮ICから名神高速、中央道を経て、岡谷ICより国道142号線(下図)で、高遠よりもさらに北に位置する上田城跡公園(上田城千本さくら祭り最終日)に直行。

上田6
西宮ICより、約5時間半で到着。事前予約の城跡コースガイド白井さんの配慮で、直近の観光駐車場に車を置くことができ、下の写真の地点からスタートです。
上田城
上田城4
上田城跡公園図
上図ガイドコースに沿ってけやき並木を進んでいきます。
けやき1
けやき2
元々ここはお堀の底。一時期は電車が走っていたようで、二の丸橋トンネルの手前右に見えるのが駅跡、さくらの花(右手)もまだ少しは残っています。
二の丸橋を渡り城跡公園に入ります。
二の丸橋
案内図
城跡公園案内図の前で、以下の説明を受けました。
上田城は、1583(天正11)年、真田幸村の父昌幸が築城し、2度にわたる徳川の大軍を退けた城として知られている。左の上田城付近絵図に、二重の堀が巡らされていた様うに描かれているが、これらは湿地帯であったとのこと。
幸村という名前は本人の死後に付けられた名前で、当時は信繁と呼ばれており、父親の昌幸と 
長男の信之を合わせ3人の知恵者と言われていたようです。
ただ、関ヶ原の合戦で、石田方についた父昌幸と次男の信繁、徳川方についた長男信之と別れて戦うこととなったが、石田方の敗北に終わり、昌幸と信繁は、高野山和歌山県)に幽閉されることになったようです。その後も信繁の活躍は続くそうですが...その後の話は、来年のNHK大河ドラマを楽しみにという事に!

東虎口櫓門前にやって来ました、
門2
南櫓と東虎口櫓門(昭和17~18年に復元)
肝心の北櫓前のシダレザクラですが残念ながら、ほぼ散り終わり、
シダレ
今年は満開時期が4月6日だったそうで、去年に比べ一週間ほど早かったようです。
門を入ると正面が真田神社、境内には既に散ったさくらの花びらでいっぱい。
真田神社
神社の横に、大阪夏の陣で真田軍ががぶったとされる、巨大な六文銭赤備え兜が!
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神社の裏手には、御殿から千曲川や山の方へ、逃げる抜け道に使われていたとされる井戸。
井戸
ここから階段を上がって西櫓へ、
西櫓
西櫓
元々、城内に櫓は7棟存在していたようですが、6棟は民間に払い下げられたそうで、西櫓1棟のみが、江戸時代初期に建てられたままの城郭建築で、大変貴重な建物だそうです。
また、この場所が一番の高台となっており、ここから本丸跡やお掘り付近のサクラに、まだ少し花が残っている状況が見られました。
サクラ3
サクラ4
ここからスタート地点に戻り、約1時間のガイドが終了。

時刻も15時を過ぎたので、今日のお宿、別所温泉 玉屋旅館へ、約20分のドライブで到着。
玉屋
玉屋旅館玄関
フロント
フロント&ロビー
案内された部屋は、眺望の良い4階和室10畳。
部屋1
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2015年3月リニューアルされているので非常に綺麗です。
早速浴衣に着替え風呂場へ、ここには淡雪及び明月の2つの浴場があり、午後8で男女入れ替え制となっています。
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torumarin
淡雪の内湯と露天風呂
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明月の内湯と露天風呂
いずれも加水なし、源泉かけ流しの、低張性弱アルカリ性低温泉(別名:単純弱放射能温泉)で、源泉温度は50.9度、Ph? 少しとろりとした単純硫黄温泉と説明あり。確かに、硫黄の匂いがする快適な温泉で、当日と翌朝3回の入浴をしてしまいました。
食事は、個室の食事処で、豪華な夕食並びに朝食を頂き満足でした。 

鳴子温泉郷 中山平温泉

3日目の朝を迎えました。今日の予定は②から③地点の鳴子温泉郷へ移動します。

移動距離は、
松島の瑞巌寺へ立ち寄りを含め約135kmとなります。
熟年夫婦温泉旅行ルート3
11時、一の坊をチェックアウトし瑞巌寺に。
瑞巌寺
瑞巌寺入口に立ち、9年前の訪問時に比べ、左側の杉並木がバッサリなくなっており、又右の杉並木には枯葉が目立つのが非常に気になりました。
後で分かったのですが、3.11の津波で海水が侵入、入口付近で1.5mの高さとなったようで、杉並木も海水に浸かり、立ち枯れた杉の木が全て伐採されたようです。
地点
入口から150~200m程進んだところに、3.11津波到達地点の立札があり、ここまで海水が侵入した模様です。ただ、この地点から奥の瑞巌寺茶店には海水の直接的な被害はなかったとのこと。
地点奥
9年前と変わりない懐かしい茶店で遅い昼食をとり、
地点奥2
14時30分、鳴子温泉郷へ向け出発。
16時丁度に今日のお宿、鳴子温泉郷 中山平温泉 うなぎ湯、琢琇に到着。入口は雪で覆われ琢琇の字が半分隠れています。
入口
琢琇入口
玄関
琢琇玄関(「日本秘湯を守る会」の提灯が見えます)
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フロント&ロビー
チェックイン後、うなぎ湯めぐり(6つの風呂場)の説明を受け、予約済みの部屋(元禄)に案内されました。
温泉
めぐり
元禄の部屋と風呂場の位置
元禄5
元禄1
新館?10畳(元禄)とその説明文
 
翌朝のチェックアウトまで、全ての風呂場に入浴してみましたが、いずれも源泉かけ流し、源泉温度は100度、pH9前後(強アルカリ性)の初めて体験する珍しいヌルヌルの湯(うなぎ湯とはよく言ったもの)ですが、6つの風呂場のお湯の違いは感じられませんでした。長生の湯では待望の雪見露天風呂を満喫。
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長生の湯(混浴露天風呂)
食事の方ですが、夕食は個室の食事処で、食べきれないほどのボリュームと、落ち着いた雰囲気に満足。
1月16日朝10時30分にチェックアウトを済ませ、仙台空港に戻り、今回の全走行距離は435kmとなりました。

尚、以下はうなぎ湯の特徴、効能などが掲示されていましたので 紹介させて頂きます。
源泉
成分

蔵王国際ホテル南館

2日目の朝、目を覚ますと雲一つない快晴に恵まれました。

快晴
ホテルの食堂でバイキングの朝食を早々に済ませ、樹氷見学の為、蔵王ロープウエイ山麓駅に向かい、山麓駅前駐車場(平日は無料)に車を駐車。
樹氷高原駅までロープウエイに乗り込むと、出発後すぐ左手に昨日の蔵王国際ホテルの南館が見えます。ゲレンデの直ぐ傍でスキー客には最高の立地条件でしょう。

蔵王国際ホテル南館
ホテル2

山麓線」より霧氷に囲まれた中央ロープウエイ鳥兜駅を望む
霧氷
山麓線」(霧氷の上を通過中
霧氷2
樹氷高原駅からは「山頂線」のゴンドラで地蔵山頂駅まで、樹氷の世界に変わります。
樹氷5
「山頂線」(樹氷高原駅付近)
樹氷1
「山頂線」(地蔵山頂駅手前)

山頂駅に到着後、周辺を散策。

山頂駅前
山頂駅
山頂を望む
山頂周辺
アイスモンスターにご対面
樹氷
雪に埋もれた地蔵、何故か奉納箱は雪の上?
地蔵
山頂駅屋上より月山を望む
月山
山頂駅から下山、
樹氷下り
残念ながら、今回はスキーの準備はなくゴンドラで下山、
約1時間30分の樹氷見学でありましたが、天候に恵まれ本当にラッキー。後で地元の人からこのスキー場が
晴れる日は、
ワンシーズンで2日間ぐらいしかないよと聞かされ、今日がその1日だったようです。
尚、「アイスモンスター」と呼ばれる樹氷について以下を学びました。
 
シベリアからの寒気団が運んでくる雪氷が、アオモリトドマツなどの針葉樹
に絶え間なく付着し、霧氷が巨大化したものが樹氷で、
落葉樹の枝に、付着し氷結したものが霧氷。すなわち、樹氷は霧氷の一種のとのことだそうです。

作並温泉ゆづくしの宿一の坊

樹氷見学後、蔵王温泉を後に、から②地点(約60km)の今日のお宿作並温泉に向かいます。

作並
チェックインの時間までは少し余裕があったので、TVの山形県紹介番組で再三放映されていた山寺(立石寺)に立ち寄ってみることに。
五大堂
五大堂が見える山寺宝珠橋(ほうしゅばし)手前のお土産店前駐車場に車を止め、
お店
有名な「力こんにやく」を一串食べてからスタートです。
山寺30
山寺観光協会発行の案内図
上の案内図4番、日枝神社登山口にはかなりの雪が残っています。
登山口
 
山門( 
5)
で300円/人を支払って、奥之院(
12)
まで1015段の階段を上り始めましたが、階段の雪が踏み固められ凍結状態で滑りやすく、手すりを掴みながら慎重にゆっくり登りせみ塚(
8)
までたどり着きました。
岩
百畳岩(下からの眺め)
芭蕉の俳句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」 の岩は、まさにこの岩のことでしょう。
引き続き、仁王門(10)まで階段を登りましたが、それ以降は雪も深く、ますます凍結の厚みが増し、残念ながらここで登山を諦め下山に、下りは上りより危険な為、階段の手すりに掴まり後ろ向きで滑り降り、何とか駐車場に。その後、30分程のドライブで今日のお宿、作並温泉(ゆづくしの宿、一の坊)に到着。
一の坊
一の坊玄関
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フロント&ロビー
案内された部屋は温泉倶楽部4階の和洋室、
和洋室2
ツインベッドと和室の部屋(30㎡)
部屋で温泉の配置図と説明書きを見つけ、ここには

3つの源泉と8つのお風呂があることが分かり、色々湯めぐりができるかなと思いきや、

大浴場の丸子の湯(内湯)以外の露天風呂は男女入れ替え制の為、今日は、広瀬川温泉露天風呂は女性専用で男性は入浴できません。
熟年夫婦温泉旅行温泉2
熟年夫婦温泉旅行説明
まずは入浴可能な露天風呂へ向かいましたが、地下2階の大浴場からさらに2階ほど下に階段で降りなければならず、階段の上り下りとその距離は高齢者には大変です( ロビーのある
1階からすると地下4階に位置しているかも?)
。しかも一番近くの自然風呂は温度が低く、パスして、鹿のぞきの寝湯へ、源泉の温度は47.4度、無色透明のお湯で、温度、深さも十分でしたが、残念ながら雪見はなし。
 
その後、大浴場丸子の湯(内湯)に向かい、源泉の鶴の湯1,2号混合泉、源泉温度54.4度、pH7.8、と表示されていますが、塩素系消毒剤の匂いが臭く、残念ながらここの湯は循環式の温泉。ただ、洗い場はこの大浴場にのみ設置で、露天風呂には全くありません。

夕食、朝食とも3階の食堂で、不満のないバイキング料理でした。

翌朝、
広瀬川温泉露天風呂に入浴しましたが、
鶴の湯3号、源泉温度68.4度、
ここは雪見可能な川そばの素敵な露天風呂で、
露天
4つの岩風呂の中でも、特に水深120㎝の立ち湯は珍しかったです。

蔵王温泉 蔵王国際ホテル

雪見の源泉かけ流し露天風呂を求め、3泊4日(2015年1月13~16日)の予定で、宮城、山形県境に位置する有名な温泉郷を巡りました。
出発は大阪伊丹より、仙台空港まで飛行機を利用し、0地点仙台空港からレンタカーを借りて下図①~③地点の各温泉地青いルートに沿って巡りました。尚、赤字の箇所は観光立ち寄りスポットです。

ルート
伊丹12時05分発JAL2205便を利用し、定刻の13時20分無事仙台空港に到着。
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仙台の空港ターミナル1階フロアの柱には、3.02メートルまで到達した津波の高さを明示する標識が描かれており、3・11の東北地方太平洋沖地震による津波の大災害が思い出されます。
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津波の影響で、ターミナル近くにあったレンタカー会社の建家も流失してしまい、現在は空港ターミナルから少し離れた新設の建家まで、シャトルバスによる送迎となっています。
今回用意されていたレンタカーは日産ティーダスタッドレス、4WD)。
ティーダ
早速、①地点の蔵王温泉に向け出発。この時期、仙台地方には雪の積雪は全くなく、山形自動車道に入り暫く行くと、道路脇に除雪された雪と、雪に覆われた山々が見えてきました。
蔵王山
仙台空港から1時間半程で、雪国と化した今日のお宿、蔵王国際ホテルに到着。
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ホテル玄関前
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フロント&ロビー
南館
部屋の窓からスキー場のゲレンデがすぐそばに見えており、次回冬季の訪問機会があれば、スキーも楽しめる日程を計画できればと思います。
窓景色
肝心の温泉ですが、ホテル自慢の八右衛門の湯で、待望の雪見露店風呂に入浴です。
露天
ここ蔵王国際ホテルの源泉温度は49.2度、pH1.9の強酸性の硫黄泉で少しにごり湯。しかし入浴しても強酸性の感触は全くなく、本当に気持ちのよい温泉です。露天風呂は石造りで、右側の湯があつめ(100%源泉かけ流し)、左側の湯は少しぬるめと、石で区切られた2浴槽となっています。翌朝を含め計3回の雪見露天温泉を楽しみました。
食事の方は、南館1階のダイニングルームで夕食にすき焼き鍋を頼み、ボリュウムのあるお肉で満腹しました。 

河原野天風呂

7日目の朝、今日も晴です。朝食を済ませ、チェックアウトの10時30分までの僅かな時間ですが、再び川の湯へやって来ました。

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駐車場に車を置き、「河原野天風呂この先200m」の立て札を越え、「川風呂入口」から階段を降りて辿り着きます。
すでに数名が入浴中です。

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天気が良く、川湯の中から眺められる紅葉も綺麗です。
川湯3
大自然の中の野天風呂の気持ち良さはたまりません!

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いつまでも浸かっていたい気持ちになりますが、チェックアウトの時間もあり1時間ほどで旅館に戻り、部屋で着替えを済ませ10時にチェックアウトを終え帰路に着きました。
405号線を少し南下すると道の駅・六合観光物産センターがあり、六合を「くに」と呼ぶことが未だに不思議でなりません。
六合
新鮮な野菜を調達し、405から144号線に入りました。
いつも紅葉の綺麗な嬬恋村付近はまだ少し早い感じでしたが、上信越自動車道の上田菅平まで所々で、紅葉が始まっています。
144
上田菅平ICから高速に入り、長野、中央自動車道、そして名神の西宮ICで高速を出て、17時30分無事自宅に戻りました。(今回の全走行距離は1,985Km)

尻焼温泉 川の湯

6日目の朝、やっと晴れ間が見えています。今日は⑤地点の二俣温泉から花敷温泉まで約280kmのドライブとなります。紅葉も眺めながらと考え、敢えて高速道路を通らず、ローカルの121、120及び145号線のルートを走行することにしました。

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大丸あすなろ荘出発、9時00分の天気です。
二股
青い空に紅葉が映えて綺麗です。

118号線から121号線、日光道を経由して120号線まで順調に来ましたが、いろは坂では大渋滞に巻き込まれ、1時間ほど余分な時間を費やしました。

いろは
いろは坂の渋滞と紅葉

結局、花敷温泉には、予定より1時間遅れの16時30分に到着。

花敷
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玄関、入口通路
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フロント、ロビー
案内された部屋は2階の和室(8.5+8畳)、
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花の弐番客室

旅館の温泉はさておき、暗くならないうちに予定していた「川の湯」へ急ぎました。

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               川の湯(尻焼温泉

旅館から車で5分+徒歩5分で到着。川の底からわいてくるお湯がお尻を焼く感じがするため、この名前がついたことが理解できましたが、何にせ生まれてはじめての川湯の貴重な体験に感動でした。
旅館に戻り、夕食の時間まで部屋で待機しておりましたが、夕食場所はこの旅館外にある別邸囲炉裏の食事処に車で案内されることになりビックリ。

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囲炉裏
別邸囲炉裏の食事処

樹齢1000年とも言われる大木に囲まれた中で、囲炉裏深山会席料理を頂きました。

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会席料理の全メニュー

ゆったりとしたスペースで落ち着いてゆっくりと食事が出来た為、初めて全ての料理を撮影。久しぶりに完食させてもらいました。
最後に、ここの大木にはそれぞれ説明書きがあり、歴史を感じさせられます。

夕食13
再び出迎えの車で旅館に戻り、館内の温泉に。
風呂
内風呂
風呂1
露天岩風呂(貸切)

いずれも大きな浴槽ではないが、宿泊客の数からしても問題ない大きさだと思います。源泉の温度は43.0度、Ph7.9の弱アルカリ性、無色透明の気持ちの良いお湯でした。

二岐温泉 大丸あすなろ荘

イクラインを過ぎ459号線を進むと、ゴールドラインを示す看板の所までやって来ました。
ゴールド
そのまま直進すると、「磐梯山噴火記念館」の立派な建物に遭遇、興味があったので立ち寄ってみると、磐梯山の噴火前の形や桧原村の水没など、写真や模型を使い詳しく説明されており、以下はパンフレットに掲載されていた内容の一部です

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記念館を後に、459号線からゴールドラインに入り、紅葉の林が続きましたが、相変わらずの曇り空が残念でなりません。
滑
滑滝前(ゴールドライン・ビューポイント
ゴールド2
標高が下がるにつれ紅葉の色づき状況が変わってきます。
30分程のドライブでゴールドラインを終え、会津若松市外を通り抜け、118号線で二岐温泉に向いました。(この118号線は、今年1月会津から湯野上温泉まで走行した同じ国道です)

16時丁度に、今日のお宿、二岐温泉 大丸あすなろ荘に到着。今日の走行距離は200Kmとなりました。
外観
大丸あすなろ荘玄関前から建屋を撮影
二股
二股1
玄関と旅館入口
furonnto
フロント前ロビー付近
チェックインを済ませ、3階ロビーからエレベーターで、2階山法師の和室に案内され、食事処、風呂場や入浴時間などの説明を聞きました。
熟年夫婦温泉旅行客室2
秘湯の旅館イメージとは想像できないぐらい館内は豪華で、しかも築後20年とは思えないぐらい、手入れが行き届いているのに感心です。
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和室(10畳+掘りごたつ付談話室)
露天男
部屋の窓から川沿いの露天風呂(男)の脱衣小屋が見えます。浴衣に着替えまずは露天風呂へ、
露天
源泉の温度は51.8度、Ph7.8の弱アルカリ性で無色透明、丁度よい適温でしたが、その後自噴泉岩風呂へ、
岩
少し不気味な甌穴が見えます。恐る恐る足を湯につけてみると、最初はその熱さにビックリして足を引っ込めましたが、熱いのを覚悟の上、ゆっくり、ゆっくりと足を入れ全身を湯につけると、熱いことは熱いのですが、なんとも言えない快感があり、この熱い温度が癖になりそう。後で判ったのですが湯の温度は45度でした。
尚、自噴泉岩風呂、甌穴については、下記の記事が掲載されていましたので、ご興味のある方は拡大してご覧ください。
自噴
食事のほうですが朝晩とも2階の食事処で、特に特徴のあるものでなく、多からず、少なからずの適量でした。
最後に、この大丸あすなろ荘は、「日本秘湯を守る会」の会長経営の旅館だそうです。

磐梯熱海温泉オーベルジュ 鈴鐘

2日目の朝11時、森の湯をチェックアウト、13号線を南下中、まだ雪の世界が続きます。

国道13号

米沢北ICから、下図の青いルート東北中央自動車道に入り福島西ICで高速を降り、4号線から8号線に、

磐梯熱海ー3 -1

福島県に入ってからは道路上に雪は殆どなくなり、8号線を10分ほど進むと道路わきに鈴鐘の案内板が見えてきます。

鈴鐘-66
14時50分、今日のお宿 ②泊目のオーベルジュ 鈴鐘前に到着。
鈴鐘-28
玄関を入ると、西洋の騎士が着用していた西洋甲冑が置かれており、理由を聞くと、宿の守り神との返答。
鈴鐘-16
鈴鐘-17
鈴鐘-19
フロント前のロビーには深紅の応接セットが高級旅館のイメージを醸し出しています。
フロントで予約の名前を告げるとチェックイン手続きは入室後のため、早速部屋への案内となり、ロビー奥の階段前で、夕朝食の場所はこの階段を上がって2階へと説明を受け、
鈴鐘-51
フロント横のガラス戸を開け一旦外に出て、
鈴鐘-18
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屋根付きの通路を下図の赤い破線の道順で進み、予約済みの「青磁」の部屋へ。 尚、この旅館の全室は、中庭を囲むように配置された「藤・藍・青磁・利休・香・桜・絹」をイメージした7つの独立した離れ部屋となっており、それぞれイメージにちなんだ色合いで内装がまとめられているようです。
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2階の食堂が気になり途中で振り返ってみますが、大きなガラス窓しか見えません。
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予約部屋「青磁」の玄関前に、
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扉を開けるとフローリングの床、広さ90㎡に、和室8畳+1畳、リビング18畳、寝室12畳そして源泉かけ流しの石造内風呂がついています。(下図右の間取り図参照ください)
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この部屋のテーマは「土の静けさ」。どこか懐かしく切なく、そして清々しく温かい、そんな哀歓ある錆青磁色を中心にコーディネートされているようです。
イタリア製の家具が配置されたリビングには暖炉があり、床暖房も完備され、さらにミニキッチンまで備え付けられています。尚、TVはスターチャンネルが見放題となっています。
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鈴鐘-39-1
リビング18畳
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和室8畳+1畳
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寝室12畳
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洗面台、トイレ
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石造内風呂
石造内風呂は黒い大理石と水色の十和田石で造られており、源泉かけ流しのお湯は強アルカリ性のためヌルヌル、広い浴槽でゆっくり温泉を楽しみ、窓を開ければ半露店の気分も味わえます。温泉分析表には、源泉温度50.4℃、Ph9.18 泉質はアルカリ単純温泉と記されています。

又この旅館には二つの貸し切り露天風呂が併設されており、空いておれば自由に使用可能となっています。
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まずは左の扉から入浴。脱衣場にはバスタオルとフェイスタオルの両方が完備されており、部屋から手ぶらで来られます。
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鈴鐘-1
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洗い場もあり、奥に見える扉はサウナ風呂の出入り口で、小さい風呂は水風呂。
右の扉から入った風呂場ですが、左右対称となっているだけで殆ど変わりありません。
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ただ、露天風呂も源泉かけ流しと思ってましたが、「温泉のご案内」の説明で、適正な温度を保つため加温、衛生管理のため塩素系の薬剤注入と循環ろ過装置の使用と記されています。

夕食の時間となり本館の2階へ、バーカウンターの奥の方に案内されます。
レストラン-1
黒い大理石で4室に仕切られた個室感覚の食事処で、
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(全部で7つの部屋数なのに4室のみ?と疑問がわきますが、バーカウンターの前に衝立で仕切られた食事処が1ヶ所、通路を挟んで向かいに2ヶ所あることが後で分かりました)
二人では勿体ないぐらいの広いスペース。大きなテーブルには献立表のみが置かれています。
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献立表に示された順に、運ばれてきた料理の写真を掲載しています。
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温菜
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前菜
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造り
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家喜物
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食事
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甘味
河豚ちり鍋に期待していましたが、トラフグとは違う味でイマイチ。雑炊は河豚ではなく別の出汁で味付けされガッカリ。(関西人は河豚鍋、雑炊の味にはうるさいので...)

朝食も同じ場所で、食べきれないほどのボリュームでした。
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オーベルジュ 鈴鐘は、温泉付き別荘の雰囲気で、館内、室内の清潔感はさすがに抜群。室内は広く、ヌルヌルの温泉に入浴し、暖房の良く効いたリビングルームで TVを見ながら優雅な気分で、ゆったりと寛げる時間が過せ、寝室のベッドの寝心地も素晴らしく室内の居心地は最高でしたが...、少し評価を下げたのは夕食の内容で、期待外れであったメインの河豚ちり鍋、本ふぐ(トラフグ)の使用と、ふぐ雑炊で絞めてもらうよう改善をお願いしたいです。
そしてもう1点ですが、チェックアウトの時間が基本10時となっていますが、せめて11時と変更してほしいものです。

 

遠刈田温泉別邸 山風木

3日目の朝、10時鈴鐘をチェックアウト後、7年前の1月猪苗代湖訪問時、たまたま白鳥の渡来に遭遇した長浜へ、此処までくると雪深く、以前に比べ数は減っていますが白鳥の姿を改めて確認できます。
猪苗代湖ー1
長浜で15分ほど滞在後、下図の青い線(国道4号線に沿って北上、③泊目の今日のお宿 オーベルジュ 別邸 山風木へ。
磐梯熱海ー3
2時40分に別邸 山風木に到着。
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山風木ー4
車を駐車場に駐めて(この時点で通常、宿のスタッフが出迎えに来るのですが?)玄関入口の暖簾をくぐるがスタッフの姿はなく、右手にフロントらしき机(誰もいない?)、
山風木ー9
ロビーを探しに奥へ進もうとすると、窓越しにお酒の瓶が無数に置かれた部屋?その奥の扉から中に入ると、
山風木ー123
ここは広い食堂のよう、
ダイニング-1
食堂前廊下の向かえには赤い椅子のある図書室が、さらに廊下を進んでいくと、
山風木ー12
コーヒーや飲料水が置かれた黒い棚、その前に池を見渡せるラウンジが設けられています。
山風木ー23
山風木ー74
山風木ー24
山風木ー25
黒い棚の左手に第二の図書室発見、さらに廊下を進み突き当りを右に、
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薄暗い廊下が続きます。
山風木ー78
山風木ー79
山風木ー80
山風木ー81
突き当り右手に紺の暖簾、男湯への入口のよう。(後で分かったのですがここは「風と木々の湯」で20時に男女入れ替え)
山風木ー114
広くはない脱衣場から扉を開けると、
山風木ー89
左手にサウナの入口、水風呂、洗い場
山風木ー85-1
正面に石をくりぬいたかかり湯、
山風木ー86
その奥の扉を開けると、3~4人位は入れそうな浴槽、内湯のみで露天風呂はなし。
山風木ー90
男湯前を左に曲がると赤い暖簾の女湯前に(月と風の湯)、
山風木ー83-1
脱衣場から浴場に入ると左手に3つの洗い場、正面に内湯、
山風木ー93
山風木ー92
そして扉の外には大きな露天風呂。
山風木ー91-1
さらに廊下を進むと突き当りに、マッサージチェアーが2台置かれています。その奥に貸し切り風呂、「空いています」の札があり、予約不要のようです。
山風木ー125
風呂場には、2人は入れる広さの浴槽に、洗い場が設けられています。
これら共同浴場の入浴心得に示されていた、浴槽の利用形態(下表)に、加水無し、加温有あり、循環無し、消毒(入浴剤)無しの正真正銘の源泉かけ流しと説明されています。
山風木ー137

チェックインが始まる3時迄に探索を終えフロントに戻ってきました。入室後見つけた下図の建物配置図(池の周りに全部で10室)に青い破線で探索ルートを記入。
山風木ー2-2
3時を過ぎるとフロントにスタッフが現れ、チェックインの手続きがスタート。下記のコロナ対策予防のお願いや入浴時間などの説明後、上図の赤い破線で「橙」の部屋まで案内となり、
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玄関入口横のSHOP前を通り、突き当りを左に曲がって真っすぐ。
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「橙」の部屋の前に、入室すると入口付近は非常に狭く、左側に押し入れ、冷蔵庫置き場(上にポットなど)、正面に和室入口、右側はベッドルームへの細い廊下、ベッドルーム手前に洗面所、トイレへの入口が見えます(右の間取り図ご参照ください)。
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和室(8畳)へ入ると、奥にサンルーム(6畳)、右に低床ベッドの和室(6畳)と繋がっています。
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低床ベッドの和室の窓から池の向こうに蔵王山眺められるようです。
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8畳和室には、高座椅子とオレンジ色のソファーが置かれており座布団はありません。
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テレビ台の左端に奇妙な形の置物、これはCDプレーヤーで、傍に山風木のオーナー自ら選曲のジャズ中心の自作CDがあり、BGMとしてCDを聞くと懐かしい曲に癒されます。
低床ベッドの部屋からも行ける狭い洗面台とトイレ。
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冬の日差しは弱く、暖房設備のないサンルームは寒いだけ、マッサージチェアーもあるが殆ど使用せず、露天風呂へ行くための着替えの場所となりました。
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露天風呂のお湯は自家源泉からこんこんと涌き出る源泉かけ流し、柔らかいサラットした感じのお湯でちょうどよい温度に調整されており、ついつい長湯してしまいます。コロナ禍の折でもあり、部屋から遠くにある共同浴場には足が向かず部屋の露天風呂で温泉を満喫。
尚、温泉分析表によると、源泉温度45.5℃、Ph7.5 泉質はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 低張性弱アルカリ性高温泉と書かれています。

午後6時となり、食堂(ロータス・ダイニング)へ、昼間とは違う幻想的な雰囲気の中で、席は早い者勝ちとなっており、
山風木ー121
池の前の席より、カウンター席へとのアドバイスに従い着席。テーブルには夕食メニューとお酒の銘柄がリストアップされており、午後6時~8時迄はドリンク・オールインクルーシブとなっています。(カウンター席はお酒の注文に最適な場所となります)
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メニュー
ヤマブキー1
出てきた料理を以下順番に載せています。
ヤマブキー2
蔵王 彩りの前菜
ヤマブキー3山風木ー136
おばんざいコーナーから            
ヤマブキー5
ヤマブキー6
鍋物
ヤマブキー7
果実のシャーベット
ヤマブキー9ヤマブキー8
仙台牛フィレステーキ
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煮物
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ヤマブキー11
釜炊きご飯「ズワイ蟹」
久しぶりに好物のシャルドネピノノワールのワインを1.5本分ぐらい空けたでしょうか、お腹もいっぱいとなり、デザートは部屋へのデリバリーを依頼。
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デザート(ルームサービス)
 
翌朝、部屋の露天風呂入浴後、朝食のため食堂へ、サラダなどのバイキングコーナーもあり、夕食と同じカウンター席で朝食を済ませ、
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デザートのコーヒーはカウンター席から池の前の席に移動、目前に広がる池は凍り付いており、周りに建てられた部屋のすべてにサンルームが、寒くないのかね~?
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印は「橙」の部屋の窓が見えています。
 
11時に別邸 山風木をチェックアウト、この旅館の率直な印象ですが、大浴場を含め源泉かけ流しの温泉設備、2時間を超えるフリードリンク付きの夕食など評価する点は多々ありますが、車を駐車場に駐めても誰も姿を見せない宿のスタッフ、時間にならないとチェックインすらさせない宿の姿勢、しかも値段の割に、部屋は狭く、お粗末な部屋の装備、加えてサンルームには暖房設備がなく寒くてステイ出来ない無用の長物となりました。
一般的に評判の良いこの宿も一長一短はあり、温泉と食事を重要視されるならこの宿は最高かもしれませんが...?
ただ、帰りは駐車場まで宿のスタッフの見送りを受け(出迎えもやらんかい~、と言いたくなります)、仙台空港へ約1時間、レンタカー返却後13時25分発の飛行機で、今回も東北の温泉を満喫して無事伊丹空港に戻りました。

玉造温泉佳翠苑 皆実

本年2月20日日経新聞プラスワンに温泉津温泉島根県)の紹介記事を見つけ、激アツ湯で回復力シャキッとの表題で、「けがで足が曲がらなかったのに、帰りはスタスタ歩けた」、また「温泉に入ったら膝の痛みを感じなくなった」との温泉の効能?に興味を覚え、

温泉津温泉の訪問を主目的として、併せて山陰地方の源泉かけ流し温泉の宿を、ドライブ時間も考慮の上探索し、①泊目 玉造温泉 佳翠苑 皆実、②泊目 温泉津温泉 のがわや旅館、③泊目 岩井温泉 岩井屋、④泊目 京・Tango Resort はなれ空遥(そらはるか)と、4月上旬に予約を取り四泊五日の日程で、自宅より下図の青いドライブルートに沿って巡りました。
温泉津温泉地図ー3ー311
出発前には鳥取市の桜の名所で有名な鳥取城跡、鹿野城跡公園などへの立ち寄りも計画し、鳥取経由のルートでスタートしましたが、ただ、前日の豪雨と風の影響が心配になり、途中で鳥取観光協会に確認したところ、今年は桜の開花が1週間ほど早く、一昨日迄満開であった桜は、昨日の雨ですべて散りましたとの情報 ...。
島根県松江城山公園の桜も同様終わっており、今日のお宿 ①泊目の 玉造温泉 佳翠苑 皆実に直行。
玉造温泉
15時前に、高い建物がそびえる大型旅館「皆実」前に到着。玄関前の駐車場に車を駐めて入館します。
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正面には立派な日本庭園が、右に曲がって館内入口へ。
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入口の自動ドアーを入ると、フロント前に広いロビー、ラウンジへと繋がっています。

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チェックインはこの庭園ラウンジ「茶蔵楽」で、ラウンジの奥まで進むと手入れの行き届いた日本庭園が眺められます。
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席にはウエルカム・ドリンク(お茶とリンゴのジュレ)が提供され、ここでチェックイン手続きを済ませ、売店前のエレベーターで3階へ、
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1階の平面図(下図)に、入口からエレベーターまでのルートを赤い破線で示しています。
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この大型旅館の建物は、9階建ての西の館、6階建ての東の館及び喜多の館の3つの館に分かれており、全部で109室。
予約の部屋は喜多の館、部屋に露天風呂付きの「雲のね」ですが、各館は立面図のみで平面図がなく、各館の配置がよくわからないまま、3階でエレベーターを降り、「雲のね」317号室に案内されます。
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扉を開けると右側に和室、その奥が洋室となった和洋室、但しこの部屋にはトイレが左右に2ヶ所設置されています(上の間取り図ご参照ください)。
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和室の前にベッドルームがあり、
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ベッドルームの窓から見えるテラスですが(洋室からも出入りが可能)、眺望を期待していたわけではないが屋根瓦しか見えないのに少し憤慨するも、予約時に4階以上の部屋とリクエストしなかったことを反省。
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部屋付きの露天風呂は、入口から左側に行くと、トイレ、洗面所、洗い場から露店風呂へと続いています。
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実際には窓が解放できる半露店風呂で、浴槽は広く源泉が常時かけ流されており、湯面にはお湯に浮かべて湯温を管理できる湯温計が置かれています。
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お湯は無色透明 無臭ですが、若干塩辛い味で、少しトロミのある肌に柔らかい良いお湯です。湯上り後は汗が吹き出し収まるまでかなりの時間がかかります。
温泉分析表によると源泉温度62.3℃、Ph8.1 泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)と表記。 

食事の方ですが、夕朝食とも2階の旬の宿り、ダイニング「穀厨(こくり)」で、【グレードアップ】メインが選べる季節の会席料理(車海老の香草オイル焼き、銀鮭香草オイル焼き、又は和牛のステーキ)との宣伝文句に期待させられるが、
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ダイニング「穀厨」の窓の外には目隠しフェンスが設置されており、窓際の椅子に座ると全く見晴らしがなく、個室感覚もない単なる大食堂で、
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おまけに、テーブルには重箱と小鍋がすでに置かれており、朝食の用意かと間違うほどお粗末な演出。
重箱を開けた先附~お造りの内容の周りに、時計周りで後から出てきた洋菜(和牛のステーキを選択)以降の写真を掲載。
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メインの洋菜のなんと薄く小さなステーキに唖然、食堂の雰囲気が悪く、なぜか全て美味しく味わえなかった点は否めません。

この旅館の大浴場は1階と9階の2ヶ所にありますが、いずれも循環式で塩素消毒との情報あり、このコロナ禍の折、あえて入浴しませんでしたが、ご参考までに佳翠苑 皆実の大浴場の詳細は下の写真をクリックしてご覧下さい。
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1階大浴場(男湯)
尚、朝食(バイキング形式)は同じ食堂で済ませ、10時にチェックアウト。部屋付きの源泉かけ流し風呂(半露店)を除き、高評価する点は余りなかったが、お湯は非常に良かったと思います。

温泉津温泉のがわや旅館

2日目になりました。今日のお宿 ②泊目の温泉津温泉までのルートで、島根県の桜の名所を観光協会に問い合わせたところ、比較的標高の高い飯南町は、まだ桜の開花が続いているかも?との情報を得、玉造温泉から下図のルートで飯南町に向けスタート。

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国道54号線走行途中、道の駅とんばらの観光案内所で、張戸のお大師桜が満開との情報あり、下の地図をもらって臨時駐車場へ、

 

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駐車場に車を駐め、民家の間の路地を矢印の方向に進みます。
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坂を上がると、なんと大木に満開の桜が!
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樹高15メートル・枝幅10メートル・幹周り4メートルの推定年齢200~300年の巨木。根元に弘法大師を祀った小祠が安置され、「お大師桜」と呼ばれており、田に水が張られると水面に花鏡となって映りこむようです。
丁度タイミングよくこの巨大な満開の桜をゆっくり堪能後、今日のお宿 温泉津温泉 のがわや旅館へ急ぎ、15時に旅館前に到着。
玄関を入り、フロント前の応接間でチェックイン手続きを終え、フロント横の階段で2階へ、
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2階の通路を真っすぐ(下図赤い破線)、マッサージチェアーの横を通り抜け、突き当りの階段を上がった部屋(松山)に案内されます。この旅館は全部で10室のみ。
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部屋に入ると7.5畳の控えの間に続き、奥に8畳の主室、周りに廊下、
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廊下に置かれた椅子の後ろに冷蔵庫、廊下入口側奥に洗面所、トイレが設置されています。
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カーテンを開けた窓からは、隣の家の畑?と古びた家屋の屋根瓦が見られます。
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今回の旅行の主目的の温泉入浴ですが、コロナ禍の折、ここの3つの風呂場(岩の湯、石の湯、たぬきの湯)は入浴後の消毒作業のため、すべて50分の貸し切り対応となっており、予約と入浴後の連絡が必要と注意を受け、夕方までの2回、夜及び朝の計4回の予約を済ませ、早速1階のたぬきの湯へ
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浴槽は2人が入れるほどの大きさがあり、お湯はかけ流し、少し鉄分の匂いがして、淡茶褐色でまったりとする感じ、舐めると塩辛い。このお湯は薬師湯温泉から引湯されており、源泉温度は45.3℃(使用位置で41.5℃)、Ph6.4で、ここのお湯の温度は41℃前後で管理されている模様。
尚、薬師湯温泉のお湯は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(低張性中性高温泉)で、日本温泉協会公認の天然温泉、新基準検査の全項目(6項目)で、最高評価の"5"を取得!島根県では薬師湯だけとのことらしいです。
夕方までの予約の石風呂へ、脱衣場から扉を開けると、浴槽は石で区切られ、温泉部分は四角の浴槽のみで、L字部分は沸かし湯。湯量に限りがあることからの苦肉の策?のようです。
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夕食は部屋食で、海の近くの旅館の為か、我々好物の魚づくし料理コースで、配膳された料理順に写真を掲載しています。
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蕎麦、ごま豆腐、河豚の湯引き 
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刺身盛合せ(ヒラマサ、ヒラメ、チカメキントキ)
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とろろのせんぎり、貝柱、甘鯛
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ノドグロの煮つけ
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鰆の野菜巻き蒸し
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穴子、野菜天ぷら
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御飯
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デザート(フルーツの盛合せ)
結構なボリュームで食べ残した料理もありましたが、味付けは全て美味しく満足。ただ、河豚の湯引きにはトラフグを使用してほしい。
就寝前に予約済みの岩風呂へ、浴槽は一番大きなサイズですが、温泉は左の四角部のみでL字部は沸かし湯。前の2つの風呂に比べ、お湯の温度も若干高く、一番落ち着いて入浴できます。ただ、評価の高いお湯ですが、最高のお湯と肌で実感できるほどのものでもありません。
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朝風呂(予約済みの岩風呂)の後、朝食は2階の大広間で、
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朝食の内容は一般的な量ですが、山陰地方独特のカレイの一塩干には舌鼓を打ちました。
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尚、冒頭の日経新聞プラスワンに掲載された温泉津温泉の記事は、元湯のお湯のことでしたが、旅館群に引湯されているお湯は、全て薬師湯のみであることが分かり、のがみや旅館から徒歩で4~5分の距離(下図)にある元湯(公衆浴場)への入浴も考えましたが、旅館でも浴場は貸し切りとして消毒を繰返している実情から、コロナ禍での公衆浴場への入浴の勇気がなく、今回は断念することになりました。
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岩井温泉岩井屋

3日目の朝、のがみや旅館を10時にチェックアウト、岩見銀山などへの訪問アドバイスを受けたが、既に2016年5月に訪問済みの為、③泊目の岩井温泉へ、9号線から山陰自動車道で約220㎞、4時間弱のドライブとなります。

温泉津温泉地図ー3ー101
9号線に入り10分ほど進むと、琴ケ浜鳴き砂海岸の看板を見つけ、チョット立寄ってみることに。
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この看板の裏には見事な白い砂浜の海岸、180度撮影出来ないのが残念ですが、上下の写真をつなぎ合わせてご覧ください。

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ものすごく細かい砂で、確かに砂の上を歩くとキュッ、キュッと鳴る珍しい体験ができました。
尚、今日のお宿 岩井屋はご招待の形での宿泊で、

日本秘湯を守る会-1
2018年6月から2019年12月迄の一年半の期間中、日本秘湯を守る会加入のお宿、上の押印済みのスタンプ帳で2回目となる10軒を訪問。
美郷館(たんげ温泉)
仙狭閣(芦ノ牧温泉)旅館ひのえまた(桧枝岐温泉)旅館大黒屋(甲子温泉)御宿万葉亭(中の沢温泉)岩井屋(岩井温泉)虹岳島荘(虹岳島温泉)まるほん旅館(沢渡温泉)法師温泉長寿館(法師温泉)旅館岩倉(岩倉温泉)

スタンプ帳に押印のある宿から1件を選び、1泊無料での招待を受けられることから、今回、岩井温泉 岩井屋と決めた背景があります。(前回は肘折温泉 丸屋でした
尚、10軒の温泉につきましては過去記事をリンクしておりますので温泉名をクリックでご参照ください。

今回の岩井屋訪問時入手しましたパンフレットに、温泉の内容が詳細に説明されていますので添付しておきます。
岩井温泉ー2-1

天狗の庭吾妻八景

5日目の朝、雨は止んだものの空は厚い雲に覆われています。原計画では、カイバレーを戻りゴールドラインに入って、⑤地点の二俣温泉に向うルートでしたが、昨日の雨で通れなかったスカイラインを走行したいという強い思いから、米沢市経由で国道13号を通り70号線(スカイラインに入りました。

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スカイライン入口前の高湯温泉、安達屋旅館(一昨日宿泊)を通り過ぎ、山を見上げるといまだに雲が停滞しており、一抹の不安もありましたが幸いなことに標高1350mの「天狗の庭(吾妻八景の一つ)」近くから晴れ間が見え出しました。
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眼下に見られる雲海
小富士
天狗の庭から吾妻小富士撮影
浄土平近くになると様相が一変。
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樹木が全くない白い岩肌の道を過ぎると、濃度の高い火山性ガスが噴出している場所があり、「この付近では駐停車や下車はせず、通過するようにしてください」との注意看板が設置されていたのにはビックリしましたが、危険地帯を素早く通り過ぎ浄土平ビジターセンター前に到着。 
浄土4
浄土平の名前の由来は、厳しい山道を歩んできた登拝者にとって、吾妻小富士や一切経山(いっさいきょうざん)に囲まれた鮮やかな花々に満ちた平坦地が、極楽浄土のように思えたことから名付けられたと言われています。
まずは吾妻小富士へ。
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吾妻小富士登山
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浄土平周辺地図
10分ほどで階段道を登り、吾妻小富士登頂地点より噴煙が少し見える一切経山を眺めます。
浄土8
山頂までの火口壁道
浄土9
雲海
浄土10
水のない火口底
        浄土13
雲海で見晴らしがない為、火口壁道を進むのをやめ、下山してスカイラインのドライブに戻りました。ただ、雲海の中へ突入の為、スカイラインの紅葉は楽しめませんが、標高の下がったイクラインに入ると、綺麗な紅葉の林のなかを疾走することが出来、
紅葉1
雲も少し切れ始め、随所に車を止めて紅葉を楽しみました。
2紅葉
紅葉のイクラインから望む磐梯山

小野川温泉河鹿荘

4日目の朝、目が覚めると雨の音です。今日は、磐梯吾妻スカイライン、レークライン及びスカイバレーの紅葉ラインを通り、③地点から④の小野川温泉まで約100Kmドライブの途中で、浄土平、中津川渓谷、グランデコ・リゾートや、最上川の源流が流れ落ちる双竜峡等の訪問を予定していたのですが...

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この雨の為、山全体がガスで覆われているではありませんか、景色どころか運転にも支障をきたす恐れがあるため、スカイラインの通行を諦め、福島西経由の国道115号線でレークラインの中津川渓谷へ向いました。
中津2
雨の中でも見事な紅葉が見られます。
2中津
1中津
 中津川橋より撮影
その後、レークラインを通り抜けカイバレーへ、相変わらず雲が厚く、雨が降っています。
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雲に覆われ、残念ながら何も見えませんでした。
東鉢
 東鉢山七曲りの景色
雨がさらに激しくなり、期待していたカイバレーはただ通り抜けただけで、15時前に小野川温泉に到着。小野川スキー場の近くに位置するとあったので、山の中の温泉を想像していたのですが、田んぼの真ん中に今日のお宿、河鹿荘がありました。
玄関
河鹿荘玄関
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               フロント、ロビー付近
 部屋2
部屋1
           10畳和室(マッサージチェアー付)
部屋は、この宿一番奥の3階10畳和室に。建物自体はかなり古いですが、室内はリニューアルされているようです。早速浴衣に着替え風呂場へ、
IMG1
IMG2
内風呂(上)のすぐ外に露天風呂(下)が位置しています。ネットの写真ではラジウム豊富な美人の湯「せせらぎ」が鶯色だったのですが、実際は無色透明のお湯で少しガッカリ。この温泉は高温の源泉(80.3度)と低温の源泉(35.6度)をブレンドし、適温に調整後かけ流されており、加水は一切されていないのが特長とのことです。Phは7.1とほぼ中性です。
夕食
夕食は米沢牛のすき焼きでした。